2008年8月6日水曜日

Please Don't Touch / Steve Hackett


78年 GENESIS を脱退した Steve Hackett のソロ2作目は、意外にアメリカナイズされた、フォーク・ロック的な曲が前半を占めている。
参加メンバーにはアメリカン・プログレの雄 KANSAS のSteve Walsh と Phil Ehart とフォーク・シンガーの Richie Havens それと何故か黒人女性シンガー Randy Crawford、この人はクルセイダースストーリト・ライフなどのボーカルだったことやなにかのトレンディー・ドラマの主題歌で日本でも人気があった人で Steve Hackett との接点がよく判りません。とにかくアメリカ勢が大勢占めているので、きっと今までのSteve Hackett の雰囲気とは違和感を覚えるのかも知れませんが、それは、あくまでもいい意味での違和感です。
6曲目の「Hoping Love Will Last」での Randy Crawford の熱唱からラスト10曲目の Richie Havens がしっとりと歌う「Icarus Ascending」まで、切れ目なしで、まるで七変化的にカラフルな Steve Hackett のギター・プレイは色々なエフェクターや奏法を駆使しながら、聞くものを飽きさせないプレイを展開、後々のライヴでの定番となるようなフレーズも含まれています。
この作品は何人かのヴォーカリスト達が参加していますので、歌物が Steve のアルバムの中では一番良いというか、必然的に聴けます。そのしっかりとした歌物の楽曲の中に、ほど良い感じで Steve のギター・プレイが入っていてバランスも良いし、ある意味ポップでもあります。
発売当時から今日に至るまで、このアルバムにはお世話になっています。大好きです、しかし、しかし
これで終わらず、この次の作品では、これぞ Steve Hacett と唸らせるほどの大傑作アルバムをだすのだから Steve は凄い!

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