2008年8月5日火曜日

プログレ魂を持つ男 Voyage of the Acolyte / Steve Hackett



Steve Hackett の75年の初ソロ・アルバムは中世ヨーロッパ的ロマンを感じさせる、非常にGENESIS そのもの、もしや「月影の騎士」の続編的な作品。残念なのは当たり前だがPeter Gabriel のヴォーカルがないことだけです。

当時 GENESIS は問題作「幻惑のブロードウェイ」を発表して、その張本人である Peter はGENESIS を脱退してしまった。たぶん、このアルバムに収められている楽曲は Steve Hackett が GENESIS 用に考えて作ったものだと思います。

ジャケットの絵は  Steve  の奥さんが描いたもので、その淡い世界そのもの、繊細で美しく、少し物悲しい楽曲が並んで、この独特な中世ヨーロッパ的な美意識は、その後の Steve の作品群にも継承されていくことになる。やはり前期GENESISの中世的なロマンや雰囲気は Steve Hackett が持ち込んだものだというのが、この作品を聴くとよく判ります。

音楽的にどうこうというより、自分はとにかく、こういう幻想的で美しい、しかもドラマを感じさせられる曲が大好きです。当然その後の Steve の作品群も私のお気に入りなっていくのでした。なんとなく職人気質を感じさせる Steve Hackett の道程も好感が持てますし、まさにプログレ魂を持つ男でもありギター職人でもある Steve Hackett なのでした。



ブリティッシュ愛 佐久間町withスティーヴ・ハケット

0 件のコメント: