2008年7月19日土曜日

Curious Feeling / Tony Banks


ご存知 GENESIS の Tony Banks  の1979年の初ソロ・アルバムです。丁度、GENESIS が「そして3人が残った」を発表した後です。
ですから、当時のポップになる以前のプログレ的な雰囲気も残っています。全体的にヤマハのエレピの音とそれに重なる壮厳なストリングスといった感じでしょうか。派手さは全くありません。ジャケットの淡い絵が雰囲気に合っています。なんとなく秋の夜長に聴きたくなったりします。
Tony Banks はその後、GENESIS のブレイクと共に、 Phill やMike のようにソロとしての成功を夢みて、ポップよりの作品を作っていきますが、イメージ的に地味といおうか生真面目な性格が相まって、個人としての大きな成功はえられませんでした。やはり人間的に裏方タイプの人なんですね。
個人的には Tony Banks を聴けるのはここらまでで、その後は正直つまらない、キーボード・プレイも単純なコード弾きばかりになってしまった。このアルバムもギリギリOKというところなんですが、ジャケットの絵が気にいっているので、手元に置いています。もちろん中期GENESISが好きであれば、まちがいなくこの作品も気にいると思いますよ。

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