2008年7月28日月曜日

Brilliant Trees / David Sylvian



David Sylvian は、あの JAPAN の中心人物である。

JAPAN 自体がその容貌から、ミーハー的なバンドとして、特に日本では異様と思えるほどアイドルとして、熱狂的に迎えられた。デビュー当時は本国イギリスでは、ほとんど無名であった。しかし、今ではいわゆるビュジアル系バンドの元祖として神格化されている。だが、それは外見的な部分だけのことで、内面の精神的部分は皆無である。

その David Sylvian の初ソロ・アルバムです。注目は 坂本龍一、ホルガー・シューカイジョン・ハッセル などの参加メンバーです。サウンド的にも曲の内容も、かなりストイックで、文学的かつ宗教的な雰囲気が全編に漂う内容です。彼自身は、特別に学歴があるとかそういうタイプではないが,内面は恐ろしく繊細な神経な持ち主で、JAPAN の絶頂期で解散というのも頷けます。

今もなにか世捨て人という生活をしているみたいなのですが、その生き方は有能なミュージシャンを引き寄せながら、その後も素晴らしい作品を発表していきます。あの ロバート・フリップ もしかりで深くか関わっています。

個人的には3曲目の「ノスタルジア」とラストの「Brillant Trees」にすっかり魅了され、なぜか聴くごとに心が浄化される洋な感覚になります。ほんとうにこれは、文学的な作品だと思います。

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