2008年5月4日日曜日

GONG のShamal なかなか良いですよ。



GONG の最高傑作とされる前作「YOU」の後、バンドのリーダだった Daevid Allen をはじめ、主だったメンバーも GONG を去って行ってしまった。

その後この GONG を引き継いだのが打楽器奏者の Pierre Moerlen である。
演奏も打楽器中心の非常に躍動感に溢れるサウンドとなっており、所々GONG 特有のサイケの雰囲気も少し残しながら、ジャズ・ロックというより当時75年流行りのクロス・オーバー的なサウンドともいえ、次回作「Gazeuse!」ではパーカッションを3人にするなど、さらにというか強烈なインストルメンタルな音楽を追求して行くことになってくるのだ。

この「Shamal」はちょうど、前期の傑作「YOU」と後期の傑作「Gazeuse!」に挟まれたつなぎぎてきなアルバムで、ちょっと存在が忘れ去られたイメージがある。
しかし、どっちつかずな雰囲気も捨てがたい魅力に包まれている。タイトでかつ躍動するリズムの上をさらにヴィヴラフォンをはじめ打楽器がリードをとり、サックスが絡んでくる曲展開は程よい緊張感も相まって気持ちよい。いい意味でこの当時75年の音だなーと思います。


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