2008年5月3日土曜日

炎 Wish You Were Here / Pink Floyd


Wish You Were Here (あなたがここにいてほしい)
なんてよわよわしいタイトルなのだろうか、前作「狂気」の記録的大ヒットは、次回作に対する絶大な期待と裏をかえせば各メンバーへの強烈なプレシャーをもたらしただろう。
Wish You Were Here とは、若くして精神障害を引き起こしバンドを去った Syd Barrett へのオマージュ。
ここには、前作のような文明批判や狂気だのといった重々しいテーマ、コンセプトなどはなく、ある意味とても地味で 喪失感 といったものに覆われているようだ。発表当時はあまりよい評価を受けなかったように記憶しているが、David Gilmour の弾くブルージーなギター・ソロは名演である。一度聴いたならば耳から離れない「泣き系プログレ」の傑作だと思う。

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