2008年5月15日木曜日

Robert Wyatt / Rock Bottom 不死鳥の復活


Robert Wyatt の初ソロ・アルバムは不慮の事故により下半身不随となりドラマーの道を絶たれた後の作品です。
この水墨画がのような淡い海を描いたジャケットそのものの1曲目「Sea Song」すごくリリシズムを感じさせられる歌だ。Wyattのまるで嗚咽にも似た声が何故か心を締め付けさせられる。この1曲だけでも、このアルバムは聴く価値があると思います。
Robert Wyatt はカンタベリー・シーンにおいて中心的バンドSoft Machine のドラマーからスタート、次第にジャズ志向を強めるバンドから脱退、その後、自身のグループ Matching Mole を結成。良質な作品を発表するが解散、そして不慮の事故、今回のこの作品がヴォーカリスト、Robert Wyatt としてのスタートとなったのである。
彼を信頼するカンタベリー系のミュージシャンたちに支えられ、(Mike Oldfield Fred Frith 等が参加)Pink Floyd の Nick Mason がプロデュース。
独特な雰囲気を持つ、本当に印象に残る傑作アルバムになった作品です。

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