2008年4月16日水曜日

国民の健康? Natinal Health



イギリスにカンタベリーという地方があるらしい、

私も何処なのかは正確には知らない。そこから、 Soft Machine 、Caravan、 などのプログレ・グループが幾つも輩出している、まるでプログレの‘聖地’ともいえる場所なのである。


Hatfield&The North, Gilgamesh が相次いで解散した75年、双方のメンバーが合体するように結成したのが、この Natinal Healthだ。Dave Stewart、 Alan Gowen の二人が中心となり、ダブル・キーボード+ダブル・ギターという大型編成で繊蜜なアンサンブルを目指した彼らのコンセプトは、プログレが衰退し、パンク・ロック・ムーブメントが吹き荒れるイギリスでは完全に時代に逆行するものであり、当初からバンドの運営は困難をきわめたみたいだ。 Steve Hillage、 Bill Bruford、等が加入しては去っていく中で、77年にこの本作を発表。
ジャズ・ロックのシンフォニー・オーケストラともいうべき流麗なサウンドを披露。即効演奏もあるが、最後まで破綻せず緊張感をもちつずけている。
この辺のところは Dave Stewart の執念がこの歴史に残る大作を完成させたのだ。しかし、これだけ質の高い音楽性を持ちながらも、世間に相手にされなかったのは不幸というしかないです。

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