2008年4月24日木曜日

ギター職人。 Sleepwalk / Larry Carlton


この「夢飛行」は先に発表された「夜の彷徨」とともに Larry Carlton のソロ・アルバムの中の定番である。
この作品は、とても歌心溢れるギター・ソロが堪能できる、決して他のアルバムみたいに派手な早弾きなどはしていない、艶のあるこれぞ、ギター335の音色といった味のあるギター・プレイが中心で、長い歳月がたったが飽きがこないアルバムだと思う。
Larry Carlton はクルセイダースの作品からギタリストとしての頭角をだし、その後の Steely Dan の曲の中での数々のギター・プレイやソロは、今や伝説として語り継がれている感があります。
当時80年代はフュージョン・ブームにあいまって、本来裏方であるはずのスタジオ・ミュージシャンたちが注目され、レコード・ジャケットの裏のプレイヤーの名前をみて買うなんてことも、当然のようにありました。
この頃のギター・ヒーローというと、ロック・ギタリストではなく、日本でいうと、この Larry Carlton や Lee Ritenour といったスタジオ・ミュージシャンがギター小僧たちの憧れの的でもあったりしました。
とにかく、参加作品は数多いので意識しなくても、必ずどっかで Larry や Lee のギター・プレイは聴いているはずです。
生涯いちギタリスト的な、まるで職人気質がここまで日本人に愛される由縁なのだろうか。

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