2008年4月10日木曜日

恐るべき静寂 Tai Phong



ようこそB級プログレ・ワールドへ

B級といっても、けして内容が悪い訳ではありませんよ、知名度で少し落ちるということぐらいですけど。


この Tai Phong ですがフランスのグループです。メンバーにはベトナム人が2人居ます、エ!ベトナム人がプログレって本当ですかー?

写真をみてもルックスが全然垢ぬけていません。はっきり言ってダサいです。しかし曲はなかなかスバラシイですね、英語で歌っていますが、ところどころフレンチ・ポップスな雰囲気もあります。2曲目「Sister Jane」は美しいポップなバラード、名曲と言ってもいいでしょう、おもわず口ずさんでいました。
洗練された叙情性、確かな演奏力と曲構成、そして見事なコーラスワークと Tai Phong は Atoll と並んでフランスの代表的なプログレ・バンドになりました。
その後セカンド「WINDOWS」を発表、これもスバラシイ出来です。やがてリーダーのベトナム人 Khanh と甘い歌声の Jane との確執が強まりバンドは分裂したままサード・アルバムを発表、何故かこのアルバムが一番プログレ的で、内容も悪くはありません。まさにラスト・フライトでした。
3枚のアルバムを残し、Tai Phong は解散、短命でグループは終わりましたが、記憶の中には強烈な印象として残っています。特に日本人の琴線に触れるというか、忘れられないサウンドです。30年たっても自分のなかでは全然色褪せてなんかいません。

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