2008年4月23日水曜日

クロスオーバー・到来 No Mystery / Return To Forever



マイルス・デイビス・バンドの門下生でもある、本作の主人公 Chick Corea のバンドであるこの Return To Forever は当時1972,3年頃から音楽ムーブメント、クロス・オーバー・ミュージックの走り的存在であり、Jazz からの ロック・ミュージックのアプローチやシンセサイザーをはじめとしたエレクトロニクスの大幅な導入、プログレ同様にジャンルにあまり縛られないサウンドだった。


この76年の発売「NO MYSTERY」は、そのエレクトリックなサウンドがさらに増幅され、ファンク・ミュージックも包括しながらも、かなりロックよりのハードな音作り、演奏になっています。
メンバーも、今考えると凄いメンバーで、Chick Corea をはじめ、なんとこの時10代の少年?だった若き日の Al DiMeola はすでに天才ぶりを発揮、ベース Stanley Clarke ドラム Lenny White スター・プレイヤーの集合体である。
いきなり超ファンクの「Dayride」で、度肝を抜き、各人の個性の出た楽曲を挟み、やっぱり最後は Chick Corea お得意のスペイン風の変化自在の組曲で幕を閉じます。
この路線は次回作の邦題「浪漫の騎士」まで続き、なんとプログレっぽいシンセ・ソロばりばりの曲まで演奏してまさにスーパー・グループです。

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