2008年4月26日土曜日

前期クリムゾン 最終章。 ISLANDS / King Crimuson


この「ISLANDS」は71年の King Crimson の4作目にして、前期 King Crimson の最終章を飾る作品でもあります。
この時点で、オリジナル・メンバーは Robert Fripp Peter Sinfield の二人になっています。
前作に続いて、英国ジャズ・ピアニスト Keith Tippett が前面参加をしており、雰囲気的には静かな、ジャズ・ロック・アルバムといった感じをうけます。
まるで、昔話を聞くような静かな語りかけるようなオープニング、そしてジャズ的な演奏、とおもいきや2曲目の「Sailor's Tale」では一揆に攻撃的プレイになり、Crimuson お得意の「静」と「動」の対比がよく発揮されている。
しかし、なんていってもラストの「ISLAND」が素晴らしい。新人の Boz (レコードにはBozとしか表示されていなかった。)の清楚な声がたまらなく美しい。演奏もピアノやコルネット、オーボエ等シンプルで淡々と静かだ。まるで延々と続く黄昏のようで、やがて静かに日は沈み深い闇に包まれていくかのようで、静かな演奏に反して、広大で宇宙的なスケール感すら感じさせられるものだ。
この「ISLANDS」を最後に作詞家の Peter Sinfield は役目を終え King Crimson を去る、こうして前期 King Crimson は静かに幕を閉じ、凄まじく攻撃的でもある後期 King Crimuson が少し間をあけてスタートし、 Robert Fripp が本領発揮していくことになるのでした。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして、老水亭のおいみずです。

クリムゾン何枚か聞いてIslandsにたどり着いた時「これだ!!」って思いました。
それ以来、クリムゾンに嵌りっぱなしです。

また、立ち寄らせていただきます。